Kuri3’s乱読月報
1999,1,27 更新


ども。
寒い日が続いていますね。風邪などひいていませんか?
まずは予告通り、Kuri3’s1998年ベストの発表から行きましょう。・・・って、興味ない? そういうアナタは、いつものリストへ。今回は、少ないぞ。(威張るなっ)


Kuri3’s1998年ベスト
タイトルと作者、文庫名を列記します。詳細に付いては、その本に触れた乱読月報にリンクしています。
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たまご猫 皆川博子 ハヤカワ文庫JA
名探偵に薔薇を 城平 京 創元推理文庫
極微機械 ボーア・メイカー リンダ・ナガタ/中原尚哉訳 ハヤカワ文庫SF
量子宇宙干渉機 ジェイムズ・P・ホーガン/内田昌之訳 創元SF文庫
アヴァロンの戦塵 ニーヴン&パーネル&バーンズ/中原尚哉訳 創元SF文庫
探偵物語 小鷹信光 幻冬社文庫

宝石泥棒U 螺旋の月 山田正紀 ハルキ文庫
「宝石泥棒U」は、これが初めての文庫化。上下巻。もちろん、この前作「宝石泥棒」も同文庫に入っているので、未読の人はそちらを先に読むこと。
で、螺旋の月は、大まかに括ると「時間テーマSF」か。単行本は‘89年の刊行だから、この文庫化まで10年。細部にこだわる人にはちょっと古く感じられるかもしれない。
ハルキ文庫には、こういった現在は埋もれてしまったSFの傑作がラインナップされるので、見逃せない。

ライトジーンの遺産 神林長平 ソノラマ文庫NEXT
‘97年刊行の単行本の文庫化。上下巻。
原因不明の臓器崩壊が全人類を襲うようになり、生き延びるためには人工臓器が不可欠となった未来世界。そこで生きる人造人間の兄弟と市警の部長刑事、そして新米刑事が数々の事件に関わっていくハードボイルドSF連作短篇集。
後味の良い佳品。

異形コレクション[ 月の物語 井上雅彦監修 廣済堂文庫
異形コレクションも8巻目となった。日本SF大賞特別賞も受賞した。アンソロジーが好評を博すのは、良いことだ。

Cの福音 楡 周平 宝島社文庫
‘98年8月に出た文庫だが、今ごろ読む。‘96年2月に刊行された楡周平のデビュー作の文庫化であり、宝島社文庫創刊第一弾にラインナップされていたものなので、読んでいる人はもう読んでいるだろう。
帯にある通り、90年代クライム・ノヴェルの傑作。これは、間違いないだろう。和製ハードボイルド・ファンには、お勧め。必読といっても過言ではない。


以上、今月は4作品しか読んでいない。なにをしていたんだろうか。
どうも、風邪をひきやすくていけない。で、風邪をひくと、本なんか読んでいる気もなくなってしまう。と、いうのが数が読めない真相かもしれない。
ああ、そういえば「楚留香 蝙蝠伝奇」の中下巻も、今月になってから読んだような気がする。とりあえず数はこなしているようだなぁ・・・
皆さんも、風邪には気をつけませう。

では、また来月。

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